明暗分かれた、食べログVSぐるなび!

今回はグルメサイト大手「食べログ」VS「ぐるなび」についての記事です。

食べログとぐるなびの明暗

食べログ本社のカカクコムが発表した2019年3月期決算は売上が17.2%増の548億円、本業の利益を示す営業利益は9.6%増の250億円といずれも過去最高を更新しました。
このカカクコムの最高益の立役者が「食べログ」です。
「食べログ」の2019年3月期の売上は243億円で前年度比20.9%増と大幅な伸びを記録しました。
カカクコムの売上構成比を見ても、社名でもある「価格.com」を超える売上になっています。

対してぐるなびですが5月13日に発表した2019年3月期決算は売上が9.7%減の327億円、営業利益は74.4%減の12億円と大幅減収減益となりました。
これは株価にも現れており、5月14日に年初来安値となる476円を記録しており。
ぐるなびの株価は2016年8月に付けた過去最高値3165円から2600円もの下げを記録しています。

明暗の理由1: SNS化への対応

ではなぜこれほどまでに差が開いたのか?

ぐるなびは大幅減収減益の原因について
(1)ネット予約・ポイントに対するニーズの高まりへの対応の遅れ
(2)情報検索手段・販促手段の多様化への対応遅れ
(3)幅広いお店に対する自社メディア商品に留まらない総合提案型営業へのシフトの遅れ
と分析しています。

これまでは、クーポンを掲載している「広告型」が本流でしたが、
現在は「食べログ」、「Retty」に代表される、口コミやインフルエンサーからどれだけ評価されているかの「SNS化」が本流です。

この波にぐるなびが乗れなかったのが、業績不振の大きな要因ではないのかと思われます。

明暗の理由2: 収益構造の違い

ぐるなびは掲載料金のみ、ストック型の場合が多いのですが、食べログは新プランに代表される、ストック金額+成果報酬型の店舗が多いです。
ネット予約の需要高まりに応じて、順調に成果報酬型へ切り替えた食べログが、多くの収益をあげています。

今後楽天との提携でどれほど業績が回復するのか、要チェックですね。

今後について

SNS化の波のように、販促のトレンドは激しく変化しています。
弊社では、お客様が適切な販促を選択できるよう分析を常に行っています。
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